「人付き合い」2008年4月

僕の場合、多分一年前くらい前の話だが、自分のことを嫌わずに親しくしてくれていると思える人は、その人に嫌われたくないと思い、出来るだけ多く気を遣っていた。

親しくなると、今後のことを考えて、今以上に魅力を出さなければ嫌われてしまうんじゃないかと無駄に強いプレッシャーを感じてしまうことが多々あった。

最近は馬鹿になったからか自分の信念が多少固まったかの影響で、昔のことや不安に思うことをずっと考えない体質になったため傷つきにくくなったが、
人付き合いのプレッシャーはこういう先の見えないところにあるような気がする。

今後多く接すると予想できる新しい人には、果たして自分と気が合う人なのか不安に感じてしまう。
もし合わなかったらどうやってその人と距離を置こうかと面倒くさいことを考える。
また、今まで保守的に自分を支えてきたプライドが、新しい人に出会うことによっていとも簡単に崩されてしまうという恐怖を考えると、余計に話をしなくなる。

新しい人に出会ったとき、あまり話をしない人の中には、嫌われたくないためにコンプレックスを意識して、
自分の欠点をバラして嫌われるよりは話さないほうが身のためだとリスク回避する姿勢の人もいるはず。実際僕も今だに残っている。
嫌われたときに傷つくというバロメータと、新たな繋がりや発見があるというプラスのバロメータで比較して、マイナスが多そうなら回避する、というような姿勢かな。

人間=世間という意味らしい。一人では人間ではないらしい。苦しいのもやっぱり人付き合い。
付き合いでそつなく生きるために、社会的ステータスや競争意識で利害関係も発生する。楽しさも苦しみがあってこそ生まれるもの。
楽しくするには、まず人付き合いは不可欠だと思う。

自分のコンプレックスなどの欠点を克服する、コンプレックスにならないような適所に自分を置く、人付き合いを諦めなかったりする、など人付き合いは人生を楽しくするための要であると感じる。